UNIDOS RomeoはPTW社が2020年から販売を開始した最新の電離箱線量計用電位計です。

測定レンジは以下の3レンジから選択できます。
・LOW…上限：±230pA（最小分解能：0.001pA）
・MEDIUM…上限：±23nA（最小分解能：0.05pA）
・HIGH…上限：±2.6uA（最小分解能：0.005nA）

例えばLOWレンジを選択した場合、測定された電流に応じて±0.001～±9.999pAと±10.00～±99.99pAと±100.0～±230.0pAの3種類の小数点位置による表示が自動切換されます。
3レンジ共、フルスケールの20万分の1以下の最小分解能を持っていますので余裕を持った分解能で測定が可能です。

例としてTN31013型0.3cm3指頭型電離箱を使用した場合の線量率に換算しますと以下のようになります。
・LOW…上限：約20mGy/sec（最小分解能：約0.1μGy/sec）
・MEDIUM…上限：約2Gy/sec（最小分解能：約10μGy/sec）
・HIGH…上限：約200Gy/sec（最小分解能：約1mGy/sec）

同様に大容量のTN32003型10リットル球形電離箱を使用した場合にはLOWレンジでは自然放射線レベルの約1/10に相当する0.01μGy/hourの最小分解能が得られ、極くわずかな漏洩X線でも測定することができます。
また線量率測定においては、/sec・/min・/hourの3種類の表示を選択できます。

他社製電位計の場合、電荷をコンデンサに蓄電する電荷蓄積方式が用いられる場合もありましたが長時間の測定ではコンデンサからの漏れ電流による誤差が問題となっていました。
そこで本機では電流を高速AD変換して数値化し、それをコンピュータで電荷として積算する「電流積算方式」を採用しこの問題を解決しています。

UNIDOS Romeoの詳細については下記のPDFカタログを御覧ください。

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